はじまりは紙と鉛筆
眠い目を擦りながら
煙草を吸いながら

言葉ではない
頭の中のイメージをデッサンし
心に浮かぶ風景をスケッチする

デザイン画を描く
それは物語の拠り所であり
予算について熟慮された設計図

木を削る人
壁を塗る人
花を飾る人
雪を降らす人

寡黙だが腕のいい仲間たちによって
具体という生命が吹き込まれる

主人公の部屋
恋がはじまる路地
別れを告げるカフェ
涙の抱擁を交わす駅

まっさらな空間は
ドラマが生まれる舞台に変わる
それが美術という仕事

わたしたちは、Sequel
物語はつづく